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改造画ーグラフィック2(部屋の模様替え)
改造画ーグラフィック1(試しに作ってみました)
改造画ースケッチ
追記
ラフですが、
上のグラフィック画とスケッチ画は、試しにPhotoshopにて作成してみました。
枕上部に丸窓を開け、空の画像を最後部レイヤに置いてます。
背景の動きをわかりやすくするため、
空画像を固定し、室内画を拡縮して動かしています。
グラフィック画の方は、背景の動きがよくわかるように、
構造を2重にして、丸窓が最終的に1つに重なるようになってます。
そして丸窓が重なっていくにつれ、
外部から入ってくる光が、どんどん強くなっていく仕組みにしました。
グラフィック画2は、さらに室内装飾を施しました。
本来はちゃんと図面を描いて、3Dモデルを1つ作っておけば、
色んな視点からの撮影が可能になるのですが、
今回は、パースの作図法に従って絵を描き、多層構造にして、
3次元空間ぽく見せているだけです。
コンピューター内の仮想空間に、実際奥行きがある訳ではありません。
絵を動かすことによって奥行きを錯覚させる「だまし絵」の応用です。
改造画1−1(対象と背景を共に縮小)
前回の「改造・リッピングgif画構想④」において、対象と背景の分離を試みました。
しかし、この分離によって、問題が発生するということを告白せねばなりません。
それは、対象と背景の「乖離(かいり)」現象です。
「乖離」という言葉はあまり聞きなれないでしょう?
「本来は密接に関係するべき2つの存在・事象・概念・数値が、
疎遠な状態になっていること、またはその状態を指す」
Wikipediaには、このような説明が付されていました。
これは、本来仲良しこよしであった2つのものが段々離れていって、
最終的に全く無関係にお互い独立した状態になってしまう、ということです。
改造画1−2(対象のみが後方に動く不自然なシーン)
ただ、こうやって説明を追加していっても、益々わかりにくくなるだけなので、
例題をあげて説明します。
Case A
①:透明のコップに入った水があるとします。
水はコップに注がれているわけですから、コップの形に合わせた形をしています。
この場合、両者には「関連性」があるということ。
水はコップがなければ、その形を維持するこができず、
広がってバラバラになってしまいますから。
②:しかしその水が、コップから一人でに飛び出して、
しかもコップによって作られたその形を、
そのまま維持しているような現象が目の前でもし起きたら?
その水は、先ほどまでコップの中にあった、という記憶がある以上、
その形を維持している以上、まだコップとの「関連性」が「ある」と我々は思うでしょう。
③:しかし、その水が形を変え、コップとはなんの関係もないような形に変位していったら?
それでも、先ほどまで、コップの形をしていたという記憶がある以上、
まだコップとの「関連性」は「残っている」と我々は思うでしょう。
④:しかし、その水の塊がバラバラになって細かく分裂してしまったら?
四方八方に飛び散っていってしまたら?
もちろん、かつてコップの中にあったという記憶を我々が有してる以上、
我々はコップとの「関連性」が「あった」と思い続けるでしょう。
しかし、それは観察者の記憶の中にあるだけ。
いずれは忘れ去られていきます。
そして、水とコップの間の「関連性」は完全になくなってしまいます。
これが「乖離」という現象ではないか?と私は思います。
原画1
Case B
⑤:上記の過程を目撃していた者の前に、
その過程を知らない第3者が現れた場合はいかかでしょうか?
その第3者は、バラバラに飛び散っていった細かい水の粒を見て、
置かれているコップとの間に「関連性」あると思うでしょうか?
⑥:その過程を目撃した我々は、その第3者にかつてそうであったことを説明しまできます。
説明によって、その第3者は両者の「関連性」を知ることができます。
しかし、その過程を目撃したわけではないので、
第3者はその説明内容を、ただ伝達事項として頭の中で論理的に理解しているに過ぎません。
そして、現実に広がる光景には、もはやコップと水との「関連性」は見られません。
説明内容と現実の光景は全く違います。
この第3者にとって、コップと水の間には「関連性」などないのです。
この第3者にとって、コップと水は全く別々のモノ。
このケースには、「乖離」という言葉は当てはまらないと私は思います。
改造画2−1
この種の問答は専門家ではないので(一体なんの専門なんでしょうかね?)
これが的を得た説明と言えるかどうかわかりませんが、
私が抱く「乖離」という言葉のイメージは、
「徐々離れていく」
「関係が薄くなっていく」
「最初は仲良しだったのに段々疎遠になっていく」
「最終的に無関係な存在になってしまう」
「ああ........気がついたらこんふうになってた」
「これ最初と全然違うな」
「知らない奴に見せても、ぜってーわかんねーな」
といった感じなんですね。
つまり「乖離」とは、ただ全く無関係な別々の2つのものを指すのではなく、
初めは密接に関係していながら、段々と離れ移り変わっていく
「現象そのもの」「プロセスの総体」を指すのではないかと思います。
「乖離」とは、互いに「関連性」を有している(ところを目撃している)
とういところからスタートしていなければなりません。
コップと水の間にあった因果関係を知らない=目撃していない者にとって、
両者は最初から独立した、全く別々な無関係なものであって、
この第3者が体験した状況においては、「乖離」という言葉すら当てはまらないのです。
※ この第3者の存在は、説明上不要かもしれません。
しかし、この「乖離」という概念と、
「単に別々なもの」との「違い」を理解しやすくするためには、
違う状況を経験する2種類の観察者の認識の差を比較する必要がありました。
改造画2−2
脱線しすぎないうちに、話を元に戻しますと(笑)
「改造・リッピングgif画構想④」において、
「対象(人物)=動くもの」
「背景=動かないもの」
として作業進めていくのが良い、と申しました。
しかし、実際に対象を捉えるカメラは、
対象を拡大して撮影したり、縮小(以後「拡縮」と表記)して撮影したりします。
それに伴って、もちろん背景も拡縮されます。当たり前です。
さらに言うなら、左右に上下に動きます。手ぶれもあるでしょう。
しかし、構想④の方法によって作業を進めていくと、
数ある画像から、1つの背景を選び出し、対象を切り抜いて、白抜き部分を埋め合わせ、
その1枚のみを「バック」として使用しますから、
対象が拡縮していったときに、
その1枚との間にどうしてもサイズのズレが生じてしまいます。
対象のサイズは変化するのに、
背景のサイズは「そのまま」変わらないということです。
原画2
原画1と改造画1−2を比較してみてください(原画2と改造画2−2も同様です)
原画は、どこかの寝室で、騎◯位っぽいポーズを取った杏南さんを、
カメラが段々と後方へ引いくように撮影されています。
当然、後ろにある背景も対象と同様に、カメラの引きに従って縮小していきます。
ところが、改造画1−2(改造画2−2)では、
杏南さんのみが、縮小していって、背景はそのままのサイズ。
これだと、まるで寝室の絵が描かれた壁をバックに、
お馬さんパコパコ♡しながら「お相手♡」とともに台車に乗って、
後方移動していくかのように見えます。
こんな不自然な状況はまず考えられませえん(笑)
また、このようなマニアックなプレイも聞いたことがありません(笑)
こういった不自然な状況は、鑑賞者に必ず違和感を残します。
前期改造時(ベッドは固定)
つまり、杏南さんさんは寝室にいるようには見えないのです。
壁紙をバックに撮影しているか、どこか別の場所で撮影して、後から別の背景を合成した、
そんなふうに見えてしまうのです。
原画を見て編集をした私は、
これが寝室において撮影されたシーンであることを知っています。
今、原画を見ているみなさんもそのことを知っています。
しかし、私がもしこの原画をみなさんに提示しなかったら?
おそらくみなさんは、上述のような印象を抱くのではないでしょうか?
対象と背景の「関連性」を知らないとこになりますから。
この「絵」を作り始めた時は私も気づきませんでした。
しかし、作業を進めていくうちに、拡縮していく対象を編集しているうちに、
対象と背景のサイズに、徐々に「差」が出てくることに気づきました。
また作業を進めれば進めるほど、その「差」はより大きくなるであろことを。
後期改造時(ベッドが振動)
つまり、この時点で「乖離」現象はすでに始まっていたということです。
初めは気付かないんですが、作業を進めていくうちにだんだん雲行きが怪しくなり、
「最後はやっぱり」といった感じで、
見事に対象と背景の、原画にはあったはずの「一体感」が喪失しているのです。
動画にして連続で見ると、その傾向はより顕著になります。
ならばせめて、背景を対象の拡縮に合わせて、
同様に拡縮しなければならないということです(改造画1−1、2−1)
※ 改造画3は、「乖離」現象が最も顕著に現れた失敗作です。
ベッドと人物が完全に無関係な状態に見えます。
別々の場所で撮影して合成した、そんな印象が拭えません。
成功例との比較がしやすいので、今回あえて掲載させて頂きました。
ちなみに、対象を切り抜いて、白抜きになった部分を埋めていくという編集を、
すべての画像に施せば、この問題は解決するのですが、
それは、膨大な作業量になるばかりか、
埋め合わせ部分の背景を、画像間で滑らかに繋いでいくということが、
ほぼ不可能になります。
これは、埋め合わせ、つまりコピースタンプツールによる「塗りつぶし」作業を、
すべての画像において、色、明るさ、位置、彩度等々
寸分の狂いもなく全く同じようにピタリと一致させなければ、
動画で繋いでみた時に、変なズレやチラつきが出てしまうということです。
画像間での拡縮の度合いも計算にいれて行わなければなりません。
こんなことは絶対に無理です。神技に近いです(笑)
改造画3(乖離が最も激しい失敗作です)
そして問題が、もう一つあります。
前回の「改造・リッピングgif画集❶」に掲載された、
西田枚麻衣さんの正◯位のgif画ですが、現在掲載されているものは、
最初に提示したものと違って、少し改良を加えたものです。
最初に掲載した画は、西田さんの体を支えるベッドに全く変化がありませんでした。
(前期改造画)
しかし、背景といっても、自然の風景や建築物と違い、
対象の体を支えるベッドは、対象の運動によって負荷を受けるのであれば、
なんらかのリアクションがあるはずです。
しかもこの場合、簡易ベッドですから、構造が簡素な上に、通常のベッドに比べ軽いので、
ベッド全体が揺れ動いても不思議ではありません。
ですから、体が上下左右する動きに合わせて、少し揺れを加えてみました。
(後期改造画)
原画3
つまりこの場合は、対象と背景との間に、
もう一つ「中間領域」を設けねばならないのです。
上述の例題で言いますと、Case2ー⑤における、
第3者への経緯の「説明=伝達=中継」がこの「中間領域」にあたります。
準背景、準対象とでもいいましょうか、
対象のように活発には動きませんが、背景のように「完全固定」ではない、
対象の動きに合わせ、なおかつ対象とは「違うスピード」で動く、
対象と背景の「狭間」に挿入され、両者を分かちながら連絡する役目を担う、
「ミドルエリア」が必要ということ。
「対象 → 準背景(準対象) → 背景」
という新たな構成が成り立ちます。
今後のgif画製作は、このような視点も考慮に入れながら、
作業を進めねば、「絵」のリアルさは増していかないでしょう。
「精度を高める」というのは、こういうことなんです。
そして、これが「乖離」現象を考察していって得られた、今回の成果であります。
改造画4−1(対象とともにベッドも動く)
この点を考慮に入れ、
改造画1−1、2−1より、もう1歩先へ進めて作成されたのが改造画4−1です
原画4を見ると、杏南さんの微妙な揺れと体の圧力に合わせて、
ベッドが若干膨らんだり、凹んだりしています。
簡易ベッドと違って、ダブルの重たいベッドでしょうから、
対象の動きによって生ずる負荷はわずかですが、
それでも全く影響がないわけではありません。
改造画4−2は対象がクローズアップされるに従って、
背景となるベッドも拡大させておりますが、ベッドにかかる「負荷」を表現しておりません。
見ようによっては、石の壁に描かれた、なにかの絵画にもたれかっかって、
杏南さんが変なダンスをしているシーンにも見えます(笑)
改造画4−2(背景を対象と一緒にクローズアップ ベッドは動かない)
それに対して、改造画4−1は、ベッドのクローズアップに加え、
ベッドを振動させ、わずかですがベッドに「膨らみ」と「収縮」を与えています。
これでも、原画2と比べると不自然さが残りますが、
正◯位時の激しい運動量を考えると、
このくらいの振動があったほうが、より迫力が出るような気がしました。
「絵」によっては、対象と背景を分離しないほうがいいこともあるでしょう。
しかし、対象と背景の分離を行うと、
対象の部位1つ1つを改造しやすくなるという利点がある以上、
やはり、この方向で精度を高めていくほうが、
今後のgif製作にも有益であると思いましたゆえ、
今回もその方向で作業を進めさせていただきました。
原画4(対象ととものベッドがわずかに揺れ動く)